1987年にISOによって制定された品質管理および品質保証に関する一連の国際規格。購入者の立場から製品品質をより確実にするため，供給者に対してつくる過程，すなわち工程で品質を確実につくり込むことを要求し，品質管理の要求事項を規定として定めている。世界の約60カ国で国家規格として採用され，日本では1991年にJIS Z 9900シリーズが制定された。このISO9000シリーズは，大きく分けて３つの規格と１つの指針から成っている。ISO9000～9003は外部品質保証として，購入者の要求する品質要求事項を規格としてまとめたもので，購入形態によって使い分けしている。これに対してISO9004は供給者が内部品質管理を実施していくうえで必要なマニュアル的な規格である（図）。