ITU-T SG5
通信施設の電磁防護(EMC:Electromagnetic Compatibility)に関する検討を行っている。通信施設のEMCとは,雷,電磁ノイズ等に対して故障したり破壊しないように通信装置を防護し,かつ通信装置から発生する妨害波によって,その他の電子機器に影響を与えないことを示す。SG5で扱うEMCの問題は,接地・雷防護,誘導,イミュニティ(電磁耐力の許容値と試験法),エミッション(伝導・放射妨害波の許容値と試験法)および人体安全にまで及んでいる。
SG5は3つのWP(Working Party)から構成される。
・ WP1:通信施設等に対する雷防護に関する勧告を作成することを目的としている。
・ WP2:イミュニティ規格に関して基本規格と一般規格,製造群規格および製造品規格を担当している。
・ WP3:人体および機器に対する安全問題について審議している。
通信にかかわるあらゆる設備や装置の電磁防護と,人体の電気的安全に関する課題を審議する研究グループ。