LAPD,LAPB
LAPD[Link Access Procedure on the D-Channel] LAPB[Link Access Procedure Balanced]
LAPDはISDNのユーザ・網インタフェースのDチャネルのレイヤ2に適用されるプロトコルで,Dチャネルを介して端末と網の間で送受される情報の転送管理について規定している。LAPBは,ポイント・ツー・ポイント(1対1)の情報転送手順のみの規定だが,LAPDでは,ポイント・ツー・マルチポイント(1対N)の情報転送手順も規定している。LAPD手順はパケット交換サービスで用いられているLAPBを基本にISDN特有の機能拡張を行っており,具体的には1つのDチャネル上で複数の呼のデータリンクコネクションを設定したり,バスに接続された複数の端末を区別したり,呼制御情報とパケット情報などを識別して複数サービスを提供できる。