2020年までに先進国入りさせるというマレーシアの国家ビジョン実現のための第１段階として，マハティール首相が提唱し，1996年８月に全体構想が公表された計画。マレーシアの首都クアラルンプールから南南西20 kmに建設されるインテリジェント都市「プトラジャヤ」に行政首都を移転し，クアラルンプール，新行政首都，新クアラルンプール国際空港を含む15 km×50 kmの地域を，21世紀に向けた世界のマルチメディア拠点として発展させようという国家プロジェクトで，NTTはマスタープランの作成段階から参画し，協力している。

◆ 《サイバージャヤ》

マレーシアの推進するMSC計画の中核となるインテリジェント都市。総面積7,000 haのエリアで，高速道路，高度通信網等のインフラストラクチャを整備し，海外のマルチメディア関連企業，大学，研究施設等を集積することが計画されている。サイバージャヤの中でも中核となる2,855 haの開発対象地域については，４つのフェーズに分けて開発される予定。