1988年７月にAT&T（米国）やBT（英国）が主体となって主要電気通信キャリア８社が設立した国際的な非営利団体。1998年9月29日にNetwork Management Forum（NMF）から，Tele Management Forum（TMForum）に名称変更するとともに，運営方法・組織を改革した。

本フォーラムは，通信網・システム管理技術の国際標準，業界標準の加速化と製品化促進等を目的としている。

TMForumでは，以下の４つを柱に活動している。

①　TOM（Telecom Operation Map）：通信事業者のOSS（Operational Support System）の実装に対するハイレベルな方向付けを行う。

②　TIM（Technology Integration Map）：ベンダのOSS関連技術の実装，および通信事業者の技術利用に対するハイレベルな方向付けを行う。

③　Catalyst：TMForumで規定するモデルや仕様をプロトタイプで実装するプロジェクトであり，TMForumの提案するソリューションが現実的であることをアピールするもの。

④ 　CIF（Central Information Facility）：詳細なインタフェース仕様を保持するリポジトリであり，メンバ間で容易に共有できる仕組みとなっている。

1998年12月現在，世界の245社の通信事業者，コンピュータ・メーカ，ソフトウェア/ハードウェア・ベンダ，通信機器メーカ，ユーザ等が会員になっている。海外企業では，AT&T，ベル系地域会社，GTE, Digital Equipment, Hewlett-Packard, IBM, Sun Microsystems等の米国企業や英国BT社，イタリアSTET社，スウェーデンEricsson社等が，国内からはNTT，KDD，沖電気工業，NEC，エヌ・ケー・エクサ，東芝，日立テレコム（USA），富士通，三菱電機，日本テレコム，NTTドコモ，三井情報開発が参加している。

◆ 《OMNIPoint１（Open Management Interoperability Point1；オムニポイント）》

オムニポイントは，Open Manage-ment Interoperability Point（開放型システム管理相互運用ポイント）のことで，NMFが中心となって作成した統合的なネットワーク管理システムを開発するための製品化仕様セットである。