S.R.システム(発生土改良システム)
掘削土砂を改良し道路の埋戻し材料として再利用を可能とするシステム。車載型で幅広い土質に適用可能(図)。
1993年度に車両搭載型プラント「S.R.システム1号機」を開発し,試行工事での運営形態を検討し,1996年5月に新たに開発した「S.R.システム2号機」を埼玉県新座市に設置。首都圏における建設発生土リサイクルプラントの試験運営を行っている。
◆ 《S.R.システム1号機》
1号機は車両搭載型の機動性を生かし,プラント設置形態の検討と,道路管理者に対する改良土の使用許可取得のためのデモンストレーションを行った。
プラント設置形態として,①現場設置方式,②定置方式,③サテライト方式,の3つについて,大都市部の工事を中心に試行運用を行った。
◆ 《S.R.システム2号機(新座プラント)》
2号機は,1号機の技術を継承しつつ,処理能力の向上を図ったこと,移設可能なスキッド構造としたこと,に特徴がある。建設発生土に石灰を添加し,土塊,礫の解砕および混合を行うインパクトミキサと,改良土を所定の粒径に選別する傾斜ふるいを中心に構成しており,主要部分に囲障を設けることで粉塵,騒音を抑えている。