用語説明

SOR(シンクロトロン放射)リソグラフィシステム

Synchrotron Orbital Radiationリソグラフィシステム

次世代の超LSIの微細パターン形成の有力な技術(図)。SORリングで発生したX線を,X線ミラー光学系(ビームライン)を通して露光装置へと導く。露光装置にX線マスクを装填しておき,シリコンウエハ(LSI基板)を順次移動させながらX線を照射することにより,マスクに描かれたLSI回路パターンをウエハに露光転写する。LSI製造においては極めて清浄な環境が不可欠であるので,露光装置はクリーンルームに配置している。クリーンルームはSORリング室に隣接してつくり,ビームラインが壁を貫通してSORリングと露光装置を結ぶ構成としている。

LSIのパターンをウエハ上に転写する光は,その波長が短いほど微細なパターンが転写できる。そこで,シンクロトロン放射装置から取り出される波長の短いX線をその光源として利用するのがSORリソグラフィである。

図_SORリソグラフィシステム構成概要