用語説明

STM(同期転送モード)

Synchronous Transfer Mode

一定間隔を持った周期的な伝送フレームをつくり,それを短い等長区間(タイムスロット)に区切って,その中に各チャネルの信号を入れて伝送する信号方式。ATMと対比される言葉。STMでは,一定間隔を持った周期的な伝送フレームをつくり,それを短い等長区間(タイムスロット)に区切って,その中に各チャネルの信号を入れて伝送する。受信側でのチャネルの識別はフレーム内の位置(位相)情報で行う。STMは,情報の転送単位がほぼ均一で,かつトラヒック特性が特定できる電話のような固定的なネットワークの場合に適しているが,ATMに比べて,チャネル速度を任意に選ぶことができない,容量の変更が複雑になる,高速伝送路で伝送する場合に複数の多重化処理が必要,等の特徴がある。加入電話,ISDN,一般専用線,高速ディジタル(ディジタルアクセス)はSTMにより提供されるサービス。

◆ 《時分割多重フレーム

STMで用いられている技術。時間軸上に125 msecのフレームをつくり,フレーム内のタイムスロット(個々の信号が専有する時間位置)を割り当てることにより信号を多重化し,1つの伝送媒体に乗せて伝送する。