WLL(ワイヤレス・ローカル・ループ)
Wireless Local Loop
無線により固定の加入者に対するアクセス設備を構成する方式のこと。NTTビルから基地局(CSアンテナ)までを光ケーブルで布設し,そこからお客さま宅のアンテナまで無線方式で結び,電話やINSネット64を提供する。本方式により,低コスト化はもとより,メタリックケーブルでは,伝送損失の制約から提供できなかったISDN回線についてもサービス提供できる。ルーラルエリア等の高コストエリア対策,情報格差の是正等を目的に1998年度上半期から導入。
WLLは,ベースとなる無線方式により,セルラ電話をベースとした「セルラ電話ベースWLL方式」,PHSやDECT(Digital European Cordless Telecommunications;汎欧州ディジタルコードレス電話)をベースとした「ディジタルコードレス電話ベースWLL方式」,WLL専用に開発された「WLL専用方式」,およびルーラル地域専用方式である「ルーラル無線方式」に分類される。
お客さまと電気通信事業者のノードポイントを結ぶアクセス設備は,従来のメタリックケーブルなどの有線アクセス設備に加え無線アクセス設備を導入することにより,経済的に構築することが検討されている。
◆ 《群制御》
WLLにおいて,複数基地局装置を同一制御チャネルで制御する機能。本機能により基地局当りの無線搬送波(キャリア)数を増加し比較的呼量の多い地域にもWLLを適用することを可能とする。