計算機上に人間の持つ常識を構築し，人間と同じような柔軟で常識的な判断を可能とする技術。

アバウト推論の構成は，図に示すとおり大きく分けて，右側が常識を蓄える常識ベース，左側がこの常識を使って柔軟な推論を行う推論機構で，その間を類似判別機構が結んでいる。推論機構は，従来の推論と同様のキチッとした答えを導き出すのに加え，事実知識や規則が不十分であった場合には，「アバウト論理」を使いながら，常識ベースからそれに似た知識を選択補完して，柔軟な判断を引き出す。