用語説明

インタラクティブ・ビデオパノラマ

特別なビデオカメラを用いずに,一般家庭用ビデオカメラで撮影された映像からパソコン上のソフトウェアで映像処理を行い,撮影時のカメラ操作情報を自動的に抽出し,そのカメラ操作情報を手がかりに撮影された空間をパノラマ風に再合成する。

インタラクティブ・ビデオパノラマは,パンニング操作のパラメータを変換式のx軸方向(横方向)への移動量(画素変化量),チルティング操作をy軸方向(縦方向)への移動量,画像の拡大縮小率をズーミングパラメータとして算出している。算出方法としては,隣接するフレーム画像間をテンプレートマッチングする従来法と,新たに開発した時空間投影法解析技術のハイブリッドな方法を採用し,ディジタル映像のノイズや撮影対象の種類に対して効率良く,しかも安定したカメラ操作情報を抽出することを行っている。

◆ 《テンプレートマッチング》

隣接するフレーム画像の片方を1つのパターンとして,これをもう片方のフレーム画像の探索範囲内で動かし,最も良く合った場所を探す操作をいう。