通信機械室における環境条件下での最適な火災検知方式を選定するために，すでに市販されているシステムを対象にして，通信機械室を想定した実験装置での性能評価実験を実施した。この実験結果から，通信機械室における環境条件下において検知性能が最も安定し，かつ火災早期検知が期待できるシステムとして選定された。

本システムの構成は大きく分けて，検知部，エアサンプリング配管，警報受信部からなる。火災の発生を監視するエリアに敷設されたエアサンプリング配管上の小さい穴（直径５mm程度のものを均等に配置）から室内の空気を強制的に吸引し，検知部に導入する。さらに検知部での煙検出を高感度化することにより，トータルで高性能化，高信頼化を実現している。