STARTsは，Strategic Approach and Re-engineering for Training Systemの略で，通信衛星を利用した遠隔研修システムのこと。

遠隔地からスタジオと複数の遠隔教室を衛星通信（N-STAR）で結び，インストラクタと研修生がインタラクティブにコミュニケーションでき，ビデオ・写真・高精細の静止画等のマルチメディア研修教材を活用しながら，研修が可能なシステムを1996年10月より開始した。

本研修では，研修を提供するスタジオ側の送信拠点と研修を受講する受信拠点（サテライト教室）の２つの部分から構成される。

スタジオ側にはインストラクタの講義模様を送出するためのエンコーダ等の装置とフリップ，写真等の研修教材を蓄積しサテライト教室に一斉同報するための教材サーバを設置する。インストラクタはプレゼンテーション用の電子白板またはペン入力タブレット，および各受信拠点の情報を管理する講師用パソコンを使って講義する。サテライト教室の研修生は，教室に設置した大画面モニタに映し出される講師映像と，研修生１人ごとに用意されたパソコン上に表示される研修教材を見ながら受講する。