用語説明

カスタムLSI

ユーザ側の視点,すなわち注文に基づいた集積回路設計により製造されたLSI。ゲートアレイLSIに対して使用される。

◆ 《ゲートアレイLSI》

セミカスタムLSIの一種。あらかじめ,シリコンウエハ上にトランジスタ基本回路(論理ゲート)をアレイ(格子)状に配置した標準的なマスタウエハを用意しておき,ユーザオーダごとに異なる配線マスクを使用して所要のLSIをつくる。このため,フルカスタムと比較して,LSI開発期間は短く,開発費用も少なくてすむ。LSIには,特定ユーザ向けのカスタムLSIと標準的な仕様を組み込んだ標準LSIがある。また,その中間に位置付けられるセミカスタムLSIがあるが,これは製造工程のある部分まではユーザによらず共通化してつくり,それ以後の工程はユーザごとに固有化したものである。

◆ 《フルカスタムLSI》

トランジスタ作製等の基板工程から配線工程までのLSI製造の全工程がそのLSI専用(オーダメード)であるLSI(ゲートアレイは品種が変更されても配線工程のみで製造できる)のこと。