用語説明

共振型および非共振型放射素子

アンテナで入力インピーダンスが抵抗成分のみとなる放射素子を共振型,リアクタンス成分も有する放射素子を非共振型と呼ぶ。半波長ダイポール(双極子)は共振型素子,これを電波の波長に比べ短くした微小ダイポールは非共振型素子である。

◆ 《共振型小形ヘリカル素子》

アンテナでコイル(らせん)状の導体線からなる放射素子をヘリカル素子という。らせんの径が波長に比べ小さく,導体線の全長が約1波長以下のときには,電波は素子の軸に垂直な面内方向に放射される。このようなヘリカル素子は,ダイポールを変形したものと考えることができ,共振型でありながら小形化が可能であるという特徴を有する。