構造化分析設計技法
システム開発における上流工程の作業を定式化するための手法として1970年代半ばにYourdonらによって提案された技法。データフロー図やモジュール構造図を用い,視覚的で形式性が高く,データの流れに着目した階層的な機能分割が容易である。実用的な手法として定評があり,米国を中心として広く普及している。また,1980年代半ばに至って,構造化分析設計技法がCASEツールとしてツール化されると,CASEツールの普及に伴って,システム開発の上流工程を支援する最も実用的な手段として,急速に普及した。
また,最近では,エンティティ・リレーションシップ図を用いたデータ分析手法と統合するための方法論や,状態遷移図やコントロールフロー図を加えたリアルタイムシステム分析手法が提案されるなど,構造化分析設計技法の拡張も進んでいる。