用語説明

高温超伝導

高温超伝導は,液体窒素温度(77K,氷点下196度)で超伝導現象が実現できることを意味し,リニアモーターカー,無損失電力伝送,超伝導推進船,電力貯蔵等への応用に大きな期待が集まっている。1911年にカメルリン・オンネス(オランダ)によって水銀の電気抵抗が,氷点下269度(絶対温度4K)でなくなることが見い出され超伝導と名付けられた。超伝導になる温度(臨界温度)は,従来23 Kが上限であったが,1986年の銅の酸化物で超伝導が発見されたのに続き多くの超伝導体が見い出され,臨界温度は125Kまで上昇した。