用語説明

室内空気再循環気流方式

新方式の電算機室や通信装置室といった機械室用の空調システム。機材装置に二重床下から給気する空気と装置から排気された空気の一部を混合して再度給気することにより室内空気を再循環させる方式で,室内温度分布の均一化等が図れることから空調風量を抑えることが可能となり,低消費電力化および経済化を実現している(図1)。

本方式は,図2に示すように機器の下部の二重床パネルに風量調整機構を設け,機器の発熱量に対応した空調給気量を供給する。もし,空調給気量が機器換気量より不足すれば,その分は機器周辺の室内空気を機器の側面下部から吸い込ませる。こうすることにより,空気給気量は現状の方法より少なくなる。しかも,機器吹出し温度はどの機器も一様になり,機器周辺の温度分布もばらつきが小さくなる。このため,機器の冷却用温度条件を満たしながら室内温度の平均値も適正な範囲に維持することが可能となる。

図1_室内空気再循環気流方式図2_空調気流方式の概要