スラブ光導波路とは,その導波路断面が平板構造をしている光導波路のことである。スラブ導波路では,その平板状の断面構造のために,光の横方向の閉じ込めがないことにより,通常の光導波路のように光を1本の光線として閉じ込めながら伝搬することには向かないが,光を多数本の光束として扱うことが可能である。このため,多数本の光束を同時に処理する光デバイスに多く利用されている。代表的なものとしては,多数本の出力ポートに光を均等に分配するスターカップラ,波長ごとに異なる出力ポートに振り分けることが可能なアレイ導波路格子などがある。