用語説明

ゼオライト

Zeolite

ゼオライトは,18世紀半ばにスウェーデンの鉱物学者がアイスランドの火山を調査しているときに,玄武岩の空隙に鉱物結晶を発見したことに始まる。加熱すると水蒸気を発生することから,ギリシャ語のζειγ(boil;沸騰)とλιθοσ(stone;石)にちなんでzeolite(和名;沸石)と名付けられた。日本でも,日本海側のグリーンタフ(絶縁凝灰岩)と呼ばれる地帯で産出される。

鉱物学で沸石群といわれており,化学組成は結晶性アルミノケイ酸塩で多少の水分子を結晶格子中に主成分として含んでいる。非常に多孔質であり,特異な吸着特性と大きな陽イオン交換能を持っていることから,最近では合成ゼオライトに関する研究が盛んである。