3GPP
3rd Generation Partnership Project
無線アクセス系にDS-CDMA(W-CDMA),コアネットワーク系にGSMコアネットワークの拡張版を検討対象とした技術標準仕様の作成を目的に設立された第3世代(3G)移動体通信システムの標準化プロジェクト。
グローバルな共通仕様を効率的に作成する体制として,1998年4月ごろから欧州のETSI(European Telecommunications Standards Institute),日本のARIB(Association of Radio Industries and Business),TTC(The Telecommunications Technology Committee)間で検討が進められ,これに米国のT1(Committee T1),韓国のTTA(Telecommunications Technology Association of Korea)が参加して,1998年12月に発足した。後に中国のCWTS(China Wireless Telecommunications Standard group)が加わった。
本プロジェクトでは,サービス(SA:Service and System Aspects),有線ネットワーク部分に相当するコアネットワーク(CN:Core Network),無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network),および端末(T:Terminal)に分けて検討を進めている(表)。PCG(Project Coordination Group)が新しいパートナの承認や全体進捗管理等を行い,これら4分野の技術仕様グループ(TSG:Technical Specification Group)が分野ごとの技術仕様書の作成を進めている(図)。
◆《LCS(LoCation Service)》
3GPP仕様TS22.071で規定される,モバイル網が提供する位置情報サービス。
◆《LCS Client》
3GPP仕様TS22.071で規定される,移動機の位置情報を取得して位置情報検索者とのユーザインタフェースを提供するエンティティ。位置情報検索者が契約している位置情報のASP等がこれに相当する。
◆《GMLC(Gateway Mobile Location Center)》
3GPP仕様TS23.271で規定される,任意の方法で測位された移動端末の緯度経度情報をネットワーク・オペレータの外部とやり取りするゲートウェイノード(LCS Server)。