用語説明

赤外センサカード

赤外線を可視光に変換する蛍光体を埋め込んだカード。赤外線が照射された部分が発光する。このため光ファイバの断線確認やファーバのどの芯線に赤外線が通っているかの検査等に適用できる。センサ部は,硫化カルシウムに極微量のサマリウムとユーロピウム(稀土類元素の一種。元素周期律表でそれぞれ62番目と63番目の元素。原子記号はSmとEu)を添加した材料からできており,外から光が当たると,ユーロピウムが光を吸収して電子をサマリウムに移す。これによって蛍光体中にエネルギーが蓄えられる。この状態の蛍光体に赤外光を照射すると,さっきとは逆に,サマリウムにためておいて電子がユーロピウムに戻され,可視光が出てくる。