相互接続試験用設備
NTTは1995年4月の「オープン化13項目」の発表以来,同年9月に「アクセス系のオープン化」を宣言し,接続に必要な「網機能の公示」を数次にわたり実施するとともに,コスト削減によるアクセスチャージ低廉化を実現するなど,積極的にネットワークのオープン化を進めてきた。NTTでは電気通信事業者がNTT網との相互接続を実現するにあたり,実際にサービスしているNTT商用ネットワークに接続する前に,擬似ネットワークにより相互接続機能の正常性が確認できる試験用設備で,1997年5月に利用可能となった。
導入する擬似ネットワーク環境は,より商用ネットワークに近い環境にするため,実際のNTT商用ネットワークで使用しているものと同じ交換機設備等(D60,D70,ISM)により構築しており,商用ネットワークで運用している最新ソフトウェアを用いてエンド・エンドでの試験が可能。