海外における電気通信網の計画・設計業務を迅速かつ効率的に支援することを目的に開発された。ノートブックパソコン上で動作し，トラヒック作成，交換網設計，伝送路網設計までの一連の網設計を行う。

◆ 《インドネシア基本電話網プロジェクト》

インドネシア中部ジャワ地域における基本電話網プロジェクトは３階層の地域網を構築し，地域の基本電話サービスを提供するもの。

1995年９月～1996年３月にかけて，プロジェクト側から提示された置局（通信設備の設置場所の指定），加入者数，ホーミング（呼の種類ごとのルーチング），伝送ルート等の基本的条件に基づき，最適な網形態の検討を行った。具体的には，与えられた条件下での各リング網へ適用するADM（Add-Drop Multiplexer）種別，リング網構成（階層構成の有無，リングの数等），リング網に対する階層網構成の勧告を行いプロジェクトへ貢献した。

網の特徴は，伝送路網の構成が信頼性を考慮して現用と予備パスが一体となったADM装置を用いたリング網構成をとることにある。

◆ 《インド基本電話網プロジェクト》

インドのタミールナドゥ州の基本電話網プロジェクトではNTTはNCCとして参入し，既存の運営体の網に対し指定されたノードで相互接続を行うことでサービスを提供する。

1996年２月～４月の本プロジェクトのマスタープラン作成において，このような相互接続の条件下で一連の網設計を繰り返し行い，基本網構成の検討を行った。