用語説明

CYNOSカーネル

CYber NOtary System

実用化に向けてある時点である人がその情報を確かに所有していたことを第三者として証明することを目的として開発された電子公証システム基盤。

CYNOSカーネルは事実を証明するために利用者に基本サービスを提供する。文書存在証明サービスは,任意の電子データを証拠として保管するサービスであり,CYNOSカーネルは受け取った電子データに受け付けた時刻を付与して保管(公証)する。利用者はデータをハッシュ値*として格納するかデータそのものを格納するかを選択できる。

また,CYNOSは当事者間のやり取りを仲介することにより,電子データの送受信に関する以下の2つの事実証明サービスを提供する。

(1) 文書到達証明サービス

CYNOSが送信元から送付対象の電子データを仲介し,これを依頼された送信先へ送付して確かに送信先が受理したことを確認することによって到達の事実を証明するサービス。

(2) 送信意志証明サービス

例えばネットワークの異常や送信先による電子データの受理拒否等によって文書到達証明サービスが完了しない状況を考慮し,少なくとも送信元が送信先に対して電子データを送付する意志があった事実を証明するサービス。

ハッシュ値:大きなサイズのデータを16~20 byte程度に圧縮した値のこと。メッセージダイジェストとも呼ばれることがある。