用語説明

C言語

AT&Tのベル研究所が開発したコンピュータ言語の一種で,ソフトウェア開発用プログラミング言語。関数を主体として構成されており,システム制御に適しているため,今のところ第3世代言語の中では最も進んだ言語といわれている。Cコンパイラによって機械語へ変換され,コンピュータ上で動作するため実行速度が速く,産業用ソフトウェアの構築に広く使われている。機械語への変換効率が良く,コンパクトなソフトウェアが作成可能だが,作成には比較的高度な技能が必要。C言語は,これまでエンジニアリング・ワークステーション等,一部に用途が限定されていた。このため,ウェスコムが開発した「CAP」のように,C言語のソフト開発を支援するCASEツールは,あまり普及しなかった。しかし,WS(ワークステーション)などのOS(基本ソフト)として注目を浴びているUNIXはC言語で書かれているため,UNIX/WSの普及に伴って,C言語自体もコンピュータ言語の標準の地位を築きつつある。UNIX/WSの急増とともに,C言語用のCASEツールの開発はますます盛んになりそうである。

◆ 《K&R(カーニハン&リッチ)》

「『The C Programming Language』BrianW.Kernighan/DennisM.Ritchie著,Prentice-Hall,Inc.,1978年」の第1版で定められた仕様。当時の業界標準であり,ANSI-CのもとにもなったC言語の古典。