用語説明

判定帰還形トランスバーサル等化器

トランスバーサル等化器は,周波数選択性フェージングによる符号間干渉を時間領域で等化する装置。今までは線形等化器を採用してきた。線形等化器は,等化する信号に対し干渉源である時間的に進んだ信号と遅れた信号を可変重み付け回路により干渉の等振幅逆位相とし,信号合成回路にて合成し符号間干渉を等化する。線形等化器の場合,等化するために用いる信号は等化されていない信号であるため,それ自身符号間干渉を含んでおり,完全な等化ができない。判定帰還形等化器は,遅れた信号に対し等化と判定を行った結果にて等化するため,遅れた信号による符号間干渉はほぼ完全に等化可能となり,線形等化器と比べ優れた等化能力を有する。