DCOM
Distributed Component Object Model
Microsoft社が推進する分散オブジェクト技術。様々なソフトウェア部品を組み合わせ,アプリケーションやシステム開発を容易にする「コンポーネント・ソフトウェア」の実現を目指している。異なるコンピュータ上にあるオブジェクト間の通信を可能にするためにCOM(Component Object Model)を拡張したものがDCOMであり,1996年に製品としてリリースされた。DCOMでは,マーシャリングと呼ばれるメカニズムによって,ローカル,リモートを問わず,シームレスにオブジェクト間の通信を行うことができる。
◆ 《マーシャリング(Marshaling)》
クライアント・オブジェクトとサーバ・オブジェクトの間に,プロキシとスタブと呼ばれるコンポーネントを介在させることによって,オブジェクト間の通信を管理するメカニズム。