命令セット
Instruction Set
プロセッサが実行できる命令の集まり。この命令セットがコンピュータの特徴を表している。
◆ 《CISC(Complex Instruction Set Computer;複合命令セットコンピュータ)》
コンピュータアーキテクチャの1つ。複雑な命令を豊富に備えたコンピュータを示す。たび重なる機能拡張のため,CPU(中央演算処理装置)性能向上のネックとなっていた。ユーザがすでに保有しているソフトウェアの互換性を維持するため抜本的な変更は不可能だった。
◆ 《RISC(Reduced Instruction Set Computer;縮小命令セットコンピュータ)》
使用頻度の高い機械命令に関するマイクロプログラム部を完全にハードウェア化し,レジスタセットを大幅に増やすことでCPU性能を向上したもの。従来のCISCではCPUの設計に柔軟性を持たせるため,機械命令層とハードウェア層の間にマイクロプログラムが組み込まれている。この部分は,たび重なる機械命令の機能拡張のため膨大の一途をたどっており,その結果CPU性能向上のネックとなっていた。RISCでは,新規のユーザを対象としていたので互換性は不要だった。代表的なものにSPARC,PA-RISCなどがある。最近ではCISCとRISCを複合したCRISC(Complex RISC)などが出てきている。
◆ 《Hobbit》
AT&Tが開発した携帯情報端末向けのRISCプロセッサ。