用語説明

免疫グロブリン(Ig)

抗体としての分子構造を持つタンパク質の総称。

免疫システムを担う体液性抗体として,各種(G,A,M,D,E等)の免疫グロブリン(Ig)が知られている。Igのうち大部分(約80%)を占めるのは,慣性の炎症やガン等の際に増加するIgGであるが,アレルギー性疾患との関連で注目され,アレルギー症状を起こす引き金としてマークされている。

◆ 《ヘルパーT細胞》

B細胞による抗体産生やキラーT細胞の活性を助けるT細胞。

2つのタイプのサイトカイン(Th)を出すことが知られている。

Th1はアレルギー反応のブレーキ役ともいうべきインターロイキン2(IL2)とガンマーインターフェロン(γ-IF)を産生する。

Th2は,アレルギー反応のアクセル役ともいうべきインターロイキン4(IL4)と同5(IL5)を産生する。アクセル役のTh2産生が優勢になるか,ブレーキ役のTh1産生が劣勢になるかにより,免疫システムのバランスが崩れ,アレルギー反応が起きる。