画像信号のディジタル伝送において,そのビットレートを低減するのに有効な符号化法の1つである。予測符号化では,画像の信号値そのものを符号で表すのではなく,信号値とその予測値との差分値を符号で表す。画像信号には,隣合った位置や前フレームの同一位置との間でその値が非常に似通っているという性質があるため,これらの位置の画像信号値を予測値とすることにより,差分値は元の画像信号値に比べて著しく小さくでき,それによってビットレートを低減することができる。なお,“フレーム間符号化”は,予測値として前フレームの値を用いる予測符号化の一種である。