リングバッファ
あたかもループになった録音テープのように,ある一定のメモリ領域をリング状のメモリ領域に見えるように制御された一時的にデータを蓄えるための領域をリングバッファと呼ぶ。書込み側は次々とリング上にデータを書込み,リングを一周すると古いデータに上書きする形でデータを書き進んでいく。読込み側は次々と書込み側を追いかけるようにデータを読み進んでいく。このため,書込み側が読込み側を追い越さないように制御しなければデータのやりとりが正しく行えなくなってしまう。リングバッファは,無限のサイズのアドレス可能なバッファ領域に見えるため,バッファの管理が容易で,高速化に適した方法である。このため,高速ネットワークのインタフェースを制御するソフトウェアなどに用いられている。