第１選択回線群（定常的にトラヒックの流れる回線）の地上回線と，第２選択回線群（トラヒックのピーク時のみ使用される回線：迂回ルート）の衛星回線を組み合わせ，全国的に散在して発生する変動トラヒックを，全国共通の衛星回線で一括収束して中継する共通迂回中継を実現するためのシステム。交換機からの衛星回線設定要求に応じて，所定の交換機間に呼ごとに衛星回線を設定できる。

◆ 《CW（Continuous Wave）送信装置》

DYANET用送信装置は，従来のヘリックスTWT（進行波管）が大電力による熱的制約を受けるため，増幅動作可能時間が半分に制約されて，間欠動作を行っていた。このヘリックス部の熱的制約を改善し，連続（continuous）動作を可能とした送信装置。