用語説明

IEC(国際電気標準会議)

International Electrotechnical Commission

世界の約50カ国の代表が集まって電気・電子の技術分野における標準化にかかわるすべての問題について国際標準化を推進する会議。

電気・電子技術に関するすべての分野の国際標準・規格を作成する組織。1906年6月にロンドン(イギリス)で発足した。その後,事務局は1947年にジュネーブに移転した。

電気および電子の技術に関する分野における標準化・規格化のすべての問題と,規格適合性評価のような関連事項に関する国際協力,国際理解を促進することを目的としている。具体的には,製品にあたる国際標準規格の作成・発行を主たる業務とし開発,その他の業務としてそのサービスにあたる安全性・品質にかかわる標準規格適合保証を提供している。

加盟国は2005年時点で66カ国であり。日本からは経済産業省に設置されている審議会である産業技術環境局内に事務局を置く日本工業標準調査会(JISC:Japanese Industrial Standards Committee)が加盟している。

◆《IEC TC86(Technical Committee 86:第86専門委員会)》

光ファイバ通信関連技術についての国際規格制定を担う標準化組織。

委員会名は,“ファイバオプティクス”であり,主に通信装置とともに用いる光ファイバシステム,モジュール,デバイスそしてコンポーネントの標準を整備することを目的としている。

制定する規格では,用語,特性,それに関連する試験・校正・測定方法,機能インタフェース,そして,適切な品質評価手続きを用いて信頼性のあるシステム動作を保障するための光学的・環境的・機械的な要求条件,などが規定されている。