8月号 2019 Vol. 17 No. 8

Front-line Researchers

• Shingo Tsukada, NTT Fellow, NTT Basic Research Laboratories
• 塚田信吾 NTT物性科学基礎研究所 フェロー

■ 概要

65歳以上の高齢者が25％を超える超高齢化社会、日本。疾病の早期発見、在宅高齢者の見守りなどのニーズが高まる中、高精度な生体信号計測と生体情報処理基盤の確立が急がれます。一方で、社会はグローバル化が加速度的に進んでいます。このような時代においてどのようなスタンスで研究に臨むべきかNTT物性科学基礎研究所塚田信吾フェローに伺いました。

NTT Technology Report for Smart World

• Technology Report for Smart World
• 「NTT Technology Report for Smart World」の発表について

■ 概要

NTT研究企画部門では、テクノロジーをナチュラルな存在に変え、世界を「スマート」にしていくための11のテクノロジーとR&Dの先進的な取り組みについてまとめた「NTT Technology Report for Smart World」を2019年5月9日に発表しました。この中では、革新的なネットワークの構想「IOWN」を提案しています。本稿では、本レポートの概要を紹介します。

Regular Articles

• Electron Spin Resonance Spectroscopy Using a Superconducting Flux Qubit
• 超伝導磁束量子ビットを用いた電子スピン共鳴分光

■ 概要

超伝導磁束量子ビットをセンシングに応用し、電子スピン共鳴分光を行った。超伝導磁束量子ビットは磁場に対して高い感度を有するマイクロメートルスケールの素子であることから、400スピン/√Hzの高感度と0.05ピコリットルの小さな検出体積を実現した。

Global Standardization Activities

• Activities of ITU-T Study Group 5 (Environment, Climate Change and Circular Economy) and Discussion Results
• ITU-T SG5の体制と審議状況

■ 概要

NTTグループは、電磁妨害波や雷サージから通信設備を防護するとともに、ICTによる気候変動への影響評価や持続的な発展が可能な循環型経済の問題に取り組み、通信サービスの信頼性向上ならびに事業活動に伴う環境負荷の低減に貢献するため、ITU-T （International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector：国際電気通信連合　電気通信標準化部門）において国際標準の作成に参画しています。ここでは、2018年9月に開催されたSG (Study Group) 5会合における最新の審議動向を紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

• Countermeasures against Insect Damage to User Equipment—Repellent Sheet and Repellent Spiral
• ユーザ系設備の生物被害対策〜忌避シート・忌避スパイラルの紹介〜

■ 概要

電気通信機器に害虫が侵入・営巣すると故障が発生するため、対策を講じる必要があります。通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第53弾となる本稿では、ゴキブリ等の害虫による電話機やホームゲートウェイ等の通信機器に対する被害の特徴と対策を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録