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12月号 2020 Vol. 18 No. 12

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■ 概要
新型コロナウイルス感染拡大により劇的に変化した社会において、デジタルトランスフォーメーション(DX)は一気に加速しています。創立20周年を迎えたNTTコミュニケーションズは組織を再編成し、国内外のお客さまに安心・安全なデータ利活用の実現への貢献をめざします。「3S(Simple、Smart、Speedy)+S(Secure)」をコンセプトにデータ社会への貢献とデータ利活用、IOWN構想の実現に資する技術開発、仕組みづくりに挑む、トップとしての意気込みや哲学を菅原英宗NTTコミュニケーションズ代表取締役副社長に伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
世界に類をみないNTTの先進的な技術を用いて、物質を構成する元素を原子・分子レベルで制御性良く積層・反応させることで自然界にない新しい物質を創り出し、その物質創製を通じて新たな現象の発現や物性の解明に取り組む、山本秀樹NTT物性科学基礎研究所 上席特別研究員に研究内容・進捗と研究者としての姿勢を伺いました。

Feature Articles: Global Business Initiatives

■ 概要
NTTグループは、2018年に公表した中期経営戦略の中で、グローバルビジネスを成長の柱の1つとしており、2019年度には売上$19.5 Bの規模に拡大しました.積極的に海外でのM&Aを行ってきたことにより、現在ではNTTグループの従業員の約4割にあたる13万5000人が海外で勤務しており、グローバル事業の重要性が増しています。NTTグループは、各社がグローバルに協力し合うことで、ネットワーク、データセンタやハイブリッドクラウドなどのITインフラから、それらを管理・運用するマネージドサービス、ビジネス・アプリケーションまでのフルスタックで顧客ビジネスの進化をサポートすることを強みとしてビジネスを展開しています。
■ 概要
野球シミュレーションシステムは、仮想空間で実投手のさまざまな投球を精度高く再現すること、また、センシング機能を用いて選手の動きを「見える化」することで、選手向けにより効率的で効果的なトレーニングを実現します。また、ファン向けには仮想空間にてスタジアムの打席に立って、実投手の投球と対戦するという新しい野球の楽しみ方を提供します。これまでにない新しい取り組みとなり、業界内でもさまざまな期待が寄せられています。
■ 概要
コンピューティングモデルの世界は変化しており、企業はますます自前のコンピュータを保有することを止め、同時にハイパースケール事業者のクラウドが成長しています。企業は、4種類のコンピューティングアーキテクチャと複数のクラウド利用サービスを包含する「ハイブリッドコンピューティング環境」を利用しています。本稿では、コンピューティングモデルの世界の変化と、企業が現在利用している4種類のコンピューティングアーキテクチャについて、NTT Ltd.のGroup CTO Officeが最近行った調査の結果を述べます。さらに、お客さまがさまざまなコンピューティングモデルを利用する際の意思決定を支援するNTT Ltd.の取り組み、およびハイブリッドコンピューティング環境を支援するための高付加価値サービスについて紹介します。
■ 概要
NTTプロ・サイクリングチームは、チームパフォーマンスを最適化するため、データと先進的な分析技術を用いて、毎年、何千人という競輪選手と何百というレースの中から、チーム予算と選定したレースにふさわしい選手を採用しています。各選手がピーク状態で目標のレースに臨み、UCI(Union Cycliste Internationale)ポイントを最大限獲得できるようにトレーニングを最適化し、NTT Ltd.は選手のパフォーマンスをモニタリング・管理する革新的技術を提供することでチームをサポートしています。また、チームが重要な意思決定をする際に助けとなる先進的なデータ分析を活用し、自転車に乗っているときも乗っていないときも、高パフォーマンスを発揮できる優位性をチームに提供しています。

Feature Articles: Media-processing Technologies for Artificial Intelligence to Support and Substitute Human Activities

■ 概要
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)に大きく期待が寄せられており、昨今の新型コロナ禍によって取り組みが加速していくことが想定されます。また、AI(人工知能)の技術競争が激化しており、学習データ量においてはプラットフォーマによる莫大なデータの獲得がなされています。このような中で、NTTメディアインテリジェンス研究所では培った技術やノウハウを強みとして、人の活動を支援・代替するAI技術の研究開発を推進しています。本特集ではその取り組みについて紹介します。
■ 概要
NTTメディアインテリジェンス研究所では、働き方改革等で注目されているテレワークのような、多様な空間におけるデジタルトランスフォーメーションの推進に向け、究極のプライベート空間をつくるメディア処理技術の研究開発を進めています。その実現に向け、もっとも重要な要素の1つである音に着目し、周囲の状況を音から理解する技術(イベント検知・シーン識別技術)、聴きたい人にだけ聴かせる技術(能動サウンド制御技術)、および聞きたくない音を消す技術(能動騒音制御技術)を確立することをめざしています。本稿では、これらの技術への取り組みについて解説します。
■ 概要
近年では、深層学習等の技術進展、AI(人工知能)による人の活動の支援・代替といった社会的背景の変化に伴い、音声合成技術が必要とされるユースケース、要求される機能・性能が変化しつつあります。新たなユースケース適用への課題として、多種多様な「文脈に応じた読み分け」「話者性の再現」「動作環境」への対応があげられます。NTTメディアインテリジェンス研究所ではこれらの課題に対し、DNN(Deep Neural Networks)に基づく音声合成エンジン(開発コード「Saxe(サックス)」)を開発しています。本稿では技術概要、および適用事例について紹介するとともに、今後の展開について述べます。
■ 概要
近年、コンタクトセンタの通話分析や議会録の作成支援など、音声認識技術を活用し、これまで人が行ってきた作業を支援・代替するシーンが増えてきました。私たちは、人にもっとも馴染みやすいコミュニケーション手段である音声が、今後さらに、人、特に企業における活動の支援に大きく貢献するものと考え、音声認識技術の研究開発を進めています。本稿では、私たちNTT研究所が培ってきた音声認識技術のこれまでの発展から、これからの人の活動、企業活動における音声認識技術の貢献、役割を述べるとともに、近年注目を浴びる、感情や性別、年齢といった音声から読み取る非言語情報の活用についても紹介します。
■ 概要
NTTメディアインテリジェンス研究所では、長年培ってきた自然言語処理技術をコアコンピタンスの1つとして、コンタクトセンタやオフィスの生産性向上に資する知識・言語処理技術を研究開発しています。本稿では、現在取り組んでいる技術のうち、言語モデル・文書要約技術・応対分析技術について紹介します。
■ 概要
4Dデジタル基盤は、ヒト・モノ・コトのさまざまなセンシングデータをリアルタイムに収集し、「高度地理空間情報データベース」上に、「緯度・経度・高度・時刻」の4次元の情報を高い精度で一致・統合させ、多様な産業基盤とのデータ融合や未来予測への活用をめざしています。本稿では、高精度で豊富な意味情報を持つ「高度地理空間情報データベース」の整備に必要な空間情報処理技術として、画像と疎・低精度な3Dデータから地物を検出する実空間構造化技術、および時間変化を含む3Dデータを効率的に保存・活用する4D点群符号化技術を紹介します。

Feature Articles: NTT DOCOMO 5G Initiatives for Solving Social Problems and Achieving Social Transformation

■ 概要
NTTドコモは、2010年ごろから検討を始めた5Gを用いた通信サービスを2020年3月から商用提供を開始しました。以来、5Gに対応したスマートフォン6機種とデータ通信製品(Wi-Fiルータ)1機種を順次発売し、高速・大容量といった5Gの特長を活かし、マルチアングル(多視点)視聴やVRライブを可能にした「新体感ライブCONNECT」をはじめとした7つのサービスを提供しています。本稿では、ドコモの5Gの実現に向けての検討開始からサービス提供までの道のりや開発およびパートナー企業・団体との協創について概説します。
■ 概要
3GPPにおいて、5G標準仕様の初版が2018年6月に完成しました。また、O-RAN Allianceにて、5Gのオープンな無線アクセスネットワークを実現する標準仕様が2019年3月に公開されています。NTTドコモは3GPPやO-RANの標準仕様策定に積極的に貢献しており、2020年3月に商用サービスを開始した5Gも3GPPおよびO-RAN仕様に準拠しています。本稿では、これらの標準仕様策定におけるドコモの貢献を概説します。
■ 概要
2020年3月にNTTドコモは5G商用サービスを開始しました。ドコモでは5G導入に際し、LTEで提供している機能・エリアを最大限活用することで、早期提供と安定した品質確保を実現しています。本稿では、5G商用サービスを提供するために実施した無線基地局装置、コアネットワーク装置の開発内容について解説します。

Regular Articles

■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所では、新たに10G-EPON ONUに搭載するソフトエラー対策技術を開発しました。この技術は、ONUがソフトエラーを検出し、自律的な電源OFF/ONによって再起動を行うものです。本機能により、ONUのソフトエラー故障によるユーザからの問合せと、通信事業者の故障対応に要する稼働の削減が見込まれます。

Global Standardization Activities

■ 概要
ここでは、ITU-Tにおいて国際標準化が進められている光伝送網規格OTN(Optical Transport Network)に加え、5Gモバイル網向けの多重収容規格に関する最新動向を紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第61弾となる本稿では、NTT東日本 技術協力センタが作成した「PHS方式デジタルコードレス電話機(DCL)故障切り分けマニュアル」を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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