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2月号 2025 Vol. 23 No. 2

English

Front-line Researchers

■ 概要
2019年に国際単位系における電流の単位、アンペアの定義が、従来の物理的にインプリメント不可能なものから、量子デバイスを用いて実現可能なものに変更されました。この量子電流標準の実現に向け、世界各国で研究が進められています。電流標準実装の基本的要素の1つである、シリコン単電子転送素子を開発し、国際連携により電流標準の実現に向けて挑戦する、NTT物性科学基礎研究所 藤原聡上席特別研究員に、シリコン単電子転送素子による電流標準実現に向けたアプローチと、それを実行する場としてのコミュニティ、そして切磋琢磨と議論により世界に挑戦する思いを伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
現在の通信を支えている光ファイバは、1本のファイバの中に光の通り道であるコアを1つだけ持つシングルモード光ファイバ(SMF)ですが、SMFの伝送容量限界値は100Tbit/sといわれています。一方、通信量は今後ますます増大する傾向にあり、2030〜2040年には、現在のSMFをベースとした通信の限界を迎えるといわれています。これに対応するために、1本の光ファイバに複数のコアを配置するマルチコア光ファイバ(MCF)の開発が進められています。1本の光ファイバに最大12コアを配置したMCFを研究・開発し、併せて、コア数の増加に起因して増大する消費電力を抑制する光増幅器を研究・開発されている坂本泰志特別研究員にお話を伺いました。

NTT IOWN Technology Report

■ 概要
NTT研究企画部門では、2019年に始動したIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とともに、より人々が豊かに生きていく世界を実現するためのテクノロジーについてまとめた「NTT IOWN Technology Report」を発表しています。このたび、新たに2024年度版を公開しましたので、本稿では、その概要と更新のポイントについて紹介します。

Regular Articles

■ 概要
本稿では、NTT研究所が開発した協調型インフラ基盤を活用した自動運転フィールド実証の取り組みを紹介します。協調型インフラ基盤は、遠隔監視における安定した通信を確保し、自動運転の安全性向上に寄与しています。また、この技術はNTTドコモが開発した自動運転遠隔管制システムの通信機能として利用されており、NTTドコモと連携してフィールド実証を行っています。

Global Standardization Activities

■ 概要
将来ネットワークを議論するITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)13の会合が2024年7月にジュネーブ(スイス)で開催されました。NTTおよび連携する企業全7社は研究課題Q22において、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)のハイレベルアーキテクチャとして「統合ネットワーキングにおける低遅延、高エネルギー効率通信のフレームワーク」に関する寄書提案を行いその結果、該当の勧告草案を新ワークアイテムとして議論開始することが承認されました。ここでは、SG13会合結果の概要と、特にQ22の模様を中心にお伝えします。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第86弾となる本稿では、工場でビジネスフォンのコードレス電話機を利用した際に通話音声が途切れるという事例を紹介します。

Information

■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、最新の研究成果を多くの方々に知っていただくイベントとして、2024年6月24〜26日に「オープンハウス2024」を開催しました。コロナ禍がより落ち着いた状況での開催となったため、昨年に比べ会場規模を倍程度に拡大し、期間も従来の2日間から3日間にして開催しました。ここではその開催模様を報告します。

External Awards
外部での受賞

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