ONU内に組み込む光部品で，光信号を電気信号に，また電気信号を光信号に変換する機能を持つ。またモジュールの構造として低コスト化・小型化のために半導体レーザやフォトダイオードを石英系PLC（Planar Lightwave Circuit）上に搭載したハイブリッド集積構造を採用している。

PLCを用いたハイブリッド集積型光モジュールの構造概念（図）として，この光モジュールは，石英系PLC，半導体レーザ（SS-LD），受信用フォトダイオード（受信用WGPD），モニタ用フォトダイオード（モニタ用WGPD）および２本の入出力光ファイバ等から構成されている。PLC内には1.3/1.55μm光の波長合分波（WDM）フィルタおよびその1.3μm帯側の光導波路に光分岐回路が集積されている。この分岐回路の終端部には，1.3μm光信号の送・受信用のLDとPDがそれぞれ搭載されている。本光モジュールでは，波長合分波回路の合波側に接続された共通ポートを通して，波長1.3μmの光信号により時分割双方向多重通信が行われる。一方，共通ポートから入力した映像分配用1.55μm光信号は波長合分波フィルタで反射して1.55μmポートへ透過される。