熱に対する安定性や電気絶縁性に優れているため変圧器・コンデンサの絶縁油等として用いられていたが,自然界で分解されず,食物連鎖で動物体内に蓄積される有害物質であることが判明し1973年に製造禁止された。完全な分解には高度な技術が必要で,不用意に処理するとダイオキシン等に変質することもあるため,現在まで分解処理はほとんどされていない。1972年に製造中止になって以降,建築領域においても使用を禁止し,使用済の機器についても環境汚染問題を引き起こさないよう良好な維持管理に努めている。1992年に改正廃棄物処理法が施行され,化学分解法による無害化処理が実施可能になった。