TDMA(時分割マルチアクセス)方式
Time Division Multiple-Access
TDMAは,1つは周波数の電波を時間軸上で等間隔に分割(分割単位をスロットと呼ぶ)し,ディジタル化した情報をこのスロットに乗せて伝送する方式。連続した複数スロットからなる固定的なサイズのかたまりをフレームと呼び,利用者ごとに使うフレーム内のスロット位置を決めることで,複数の利用者が1つの電波を使って情報を伝送することができる。
送信すべき信号の周波数帯は各無線局とも同一の周波数帯を用い,時間軸上で各無線局が送信すべき時間を分割して使用する。本方式は,衛星通信では,各地球局の回線容量が柔軟に設定可能であり,トランスポンダを有効に利用できる利点がある。
◆ 《TDMA(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)》
時分割多元接続方式。PHSの無線アクセス方式に採用されている方式で,本方式では上り回線と下り回線で同じ周波数を利用して無線によるピンポン伝送を行う4チャネル多重の時分割多元接続方式を採用している。
◆ 《高速TDMA》
高速伝送を目的としたTDMA方式であり,マルチパスによる符号間干渉対策および広帯域伝送に適した変復調方式,パラメータ選定等の検討がなされている。