用語説明

暗号

通信データを暗号文データに変換(暗号化)することによって,暗号文データが盗聴者(正しい送信者と受信者以外のユーザ)に盗まれても,盗聴者にはデータの意味が分からないようにする技術。

情報または情報通信システムの安全性を守る強力な手段であり,ある知識を持つか持たないかによって通信文の秘密を守る(守秘)ことや,通信文または通信者相互の正当性を確認(認証)することができる。この知識を鍵という。また,暗号は大きく分けて共通鍵暗号と公開鍵暗号がある。

古代より軍事目的に利用,開発されており2000年以上の歴史を持つが,技術面で真に革新的なことが起こったのは1970年代後半。その1つは米国政府による標準暗号DES(Data Encryption Standard)の制定(1977年)であり,必然的にアルゴリズム公開型,つまり暗号化および復号化する仕組み(アルゴリズム)はすべて公開するような暗号となった。

◆ 《暗号化》

守秘のために,通信文を鍵に依存して符号化する操作を暗号化,その逆の操作を復号という。暗号化の前と後の通信文を,それぞれ平文および暗号文と呼ぶ。

◆ 《平文》

暗号化されていない原文をいう。