用語説明

企業内TCP/IP通信従量課金システム

お客さまと詳細なヒアリングを行うことで,お客さま要望の受益者負担の原則に則った課金方針を決定し,これを実現する課金サーバとして構築した。

本システムを構築するにあたって,トラヒックの測定は,現在あるTCP/IP通信の標準的な測定機器を使用し,これから得られるトラヒックデータに基づいて従量課金を行う仕組みを確立した。本システムは3つの構成要素からなる(図)。

(1) トラヒックデータ収集システム

市販のTCP/IPトラヒック測定機器を使用する。測定機器の機能的な条件として,実現する課金方針に必要な項目を測定できること,課金対象となる企業内ネットワークの規模に対応できること,24時間連続して測定ができること,等があげられる。

(2) 課金サーバ

Windows NTサーバ上に,従量課金に必要な機能をソフトウェア開発として実現した。必要な機能として,トラヒックデータ収集システムから,トラヒックデータを取得する機能,課金方針に応じて課金対象ごとにトラヒックデータを集計する機能,請求書発行システムに課金データを提供する機能がある。

(3) 請求書発行システム

お客さまの課金業務への影響と構築コストを考慮し,お客さまの既存課金システムを使用した。課金サーバは,請求書発行システムに規定の形式でTCP/IP通信の課金データを提供する。

図_企業内TCP-IP通信従量課金システム構成