3DCG
Dimension Computer Graphics
3D(3次元)形状を扱うコンピュータグラフィックス。コンピュータ上で扱われる画像には,大きく分けて2つの種類がある。1つは,ビットイメージと呼ばれるもので,画像を色の付いた点の集合として表現するもの。もう1つは,ベクトルイメージと呼ばれるもので,画像を直線や多角形等の図形の集合として数学的に表現したもの。3DCGの世界では,ベクトルイメージを3次元に拡張することで,奥行きのある空間を表現している。この数学的に記述された空間は人間が直接目にすることはできないが,仮想的な『カメラ』で空間を『撮影』することによって,映像を得ることができる。この計算処理をレンダリングという。また,3次元の物体や空間を数学的に記述することをモデリングという。
レンダリングには様々な方法がある。例えば,細かい部分や,物理的条件(オブジェクト表面の光の反射や屈折等)を綿密に計算し,時間をかけて美しく緻密な画像を得る方法がある。VRMLのようなインタラクティブなメディアでは,わざと画質を落とすことによって計算量を減らし,高速に画像を得る方法が使われている。
VRMLでは,仮想的な『カメラ』を少しずつ動かし,高速にレンダリングした画像を次々と表示することによって,あたかも仮想世界を歩き回っているような感覚をユーザに与える。このようにして3次元空間内で視点を移動させることを,ウォークスルーという。
VRMLブラウザは,VRMLで記述された仮想空間をWWWクライアントの画面上に表示するためのプログラム。ユーザの要求に応じてカメラをコントロールしたり,ハイパーリンク先へのジャンプを行う機能を持っている。