用語説明

CISPR(国際無線障害特別委員会)

Comité International Spécial des Perturbations Radio-electriques

通信・放送の受信障害等を低減するために,様々な機器・設備が発生する不要電磁波(エミッション)の許容値と測定法を定めるIEC(国際電気標準会議)の特別委員会。日常生活に身近な放送受信機やITEが外部からの電磁妨害波に耐える能力(イミュニティ)についての規格も制定している。

本委員会は,運営委員会と7つの小委員会(SC)で構成され,共通的な測定法を審議するSC-A以外は各種機器・設備に固有の問題を扱っている(図)。

◆ 《ITE(Information Technology Equipment;コンピュータと通信機器の総称)》

ITEのエミッション規格は,これまで空間に放射される不要電波と,電源線に現れる妨害波の許容値と測定法を規定していたが,新たに通信線に対する規格が追加され,1997年11月にCISPR-22第3版として発行された。ITEのイミュニティ規格は,1997年9月にCISPR-24第1版として発行された。許容値と試験法以外に各種ITEのイミュニティ判定基準を明記する特徴を有している。

図_CISPR組織構成

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