多機能ICカード
クレジットカード等で知られるIC付きプラスチックカードのうち,記憶容量が大きく,クレジット以外の様々な用途に使えるカードのこと。一般には,記憶容量が8 kbyte以上と,従来の磁気カードの約100倍のものをいう。磁気カードの後継として次世代カードの本命と目され,金融機関等から順次実用化が進んでいる。1993年からは,地方自治体が福祉・健康データを記憶させるための個人カードとして採用し始めている。また,富士通(株)では1枚のICカードでオフィスへの入退記録,OA機器利用,食堂や売店の支払い,健康管理データ蓄積等7種類もの社内サービスを受けられる多機能カードシステムを開発,導入した。将来は他社のカードサービス事業と接続することで企業や団体にもシステム販売していく計画で,利用分野は少しずつ広がる見通しである。