NTTの調達手続は，企業としての競争力を強化し，お客さまに良質のサービスを安価に提供するため，広く世界に目を向け，ビジネスニーズに適する競争力の高い優れた製品を市場競争原理に基づき調達することを目的としているもので，内外の企業に差を設けることなく，ビジネスニーズを踏まえオープンで透明な調達方法をとることとしている。現行の手続きは，サプライヤから寄せられた率直な改善要望や日米政府協議の経緯などを踏まえて，NTTとサプライヤの双方の利益を考慮して改善されてきたものである。具体的には，調達ホームページ“On TIME”等への調達案件の公表とそれに引き続く申請・入札を基本としている。

NTTでは，以下のいずれかの手続きにより調達を行っている。NTTの調達手続は，調達する製品の性質により，国内電気通信設備の調達手続き，ノンテレコム製品の調達手続き，およびスーパーコンピュータの調達手続き，衛星の調達手続きからなっている。国内電気通信設備の調達手続きは，NTTからサプライヤに提案を求め製品を調達する「提案募集プロセス」，サプライヤからの提案を受けて製品を調達する「サプライヤ提案プロセス」，提案プロセスおよびサプライヤ提案プロセスにより資格を得たサプライヤから製品を購入する「引き続く購入プロセス」からなる（表）。

NTTは調達案件をはじめとする情報を調達ホームページ“On TIME”（http://ontime.ntt.co.jp/）に公表している。