CSMA/CD方式
Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection
CSMA/CDは,LANアクセス方式の1つで,バス型・10 Mbit/sのデータ伝送速度を有し,最も広く用いられている。イーサネットはCSMA/CD方式の一種。
以下の手順に従って伝送路上の送信権を制御する方式である。
・ 送信したいときは,キャリアを検出することにより,伝送路が使用されているかどうかチェックする。
・ 使用されていなければ,データを送信する。
・ データ送信後,再びキャリアを検出することにより,他のノードが同時にデータを送信していたかどうか(データの衝突が発生したかどうか)をチェックし,衝突していた場合には,一定時間後に再送する。
原理が簡単で,低コストで実現できるが,使用率が高くなると遅延時間が急速に増大する,長距離や高速のネットワークには適さないなどの欠点がある。本方式は米国Xerox社を中心に開発され,IEEE(米国電気電子技術者協会)で802.3規約として規定されている。