用語説明

光コネクタ

NTT研究所で最初に開発されたFC形光コネクタ(Fiber transmission system optical Connector)に続いて,光加入者に向けての低価格で簡便なプッシュプル締結方式の光コネクタとして1984年からSC形光コネクタ(Single fiber Coupling optical fiber connector)が開発され,最近では高密度接続用の改良形のSC2形光コネクタも加わり,各々の事業導入,技術移転がなされ,JIS規格,国際標準として制定されている。続いてディジタルシステム実装法により構成された交換・伝送装置等に適用するプラグイン光コネクタとしてDS形光コネクタ(Optical fiber connector for Digital System equipment)を,さらに高密度実装用としてのMU形光コネクタ(Miniature-Unit coupling optical fiber connector)を開発し,現在JIS規格化,国際標準化が終了した。最近では,SC形光コネクタの経済化に向けた一検討としてアセンブリ工程の簡略化に向けたプリアッセフェルールや,偏波保持形光ファイバ用コネクタとしてのPANDAファイバSC形光コネクタも開発されている。また高密度多心光ファイバの4,8心光ファイバテープ接続用の多心一括光コネクタとして1988年にMT(Mechanically Transferable)コネクタが実用化され,技術移転並びにJIS規格化,国際標準化がなされている。さらにこの技術を応用して80心一括コネクタも試作されている。また着脱をより容易にした多心一括配線用のMPO(Multifiber Push-On)コネクタや多心一括装置実装用のMBP(Multifiber Back-Plane)コネクタも開発されている。

◆ 《フェルール》

光コネクタ内で光ファイバを保持するための部品。光ファイバの軸合わせをするためのもので,その中心に光ファイバが挿入される細孔が形成された円柱状の部品。極めて高い精度の加工が必要とされるプラグの部品のひとつ。