プラスチック光ファイバ(POF)
Plastic Optical Fiber
光通信システムの基幹をなす光ファイバは,光が通る部分であるコアとコア周辺部分のクラッドで構成される。NTTが光通信用伝送媒体として用いている光ファイバは,コア・クラッドとも石英ガラスでできているが,この他に多成分ガラスをコア・クラッドとする光ファイバや,石英ガラスをコア,プラスチックをクラッドとする光ファイバ等もあり,なかでもコア・クラッドともにプラスチックでできているのが,プラスチック光ファイバ(POF)である。石英光ファイバに比べ極めて損失が大きいものの(信号伝送距離は100~150 m程度),コアは1mmもの大口径化が可能で,光源との接続,さらには曲がり部分の損失の少なさ,経済性(~10円/m)に優れるなどの利点もあり,LAN等の短距離伝送媒体としての使用が期待されている。