マンドレル
空管路の点検に用いるもので,3号マンドレルと4号マンドレルがあり管路長により使い分ける。形状は3,4号とも外径が73 mm,長さが3号が300 mm,4号が600 mmである(図1)。点検方法はワイヤ等にマンドレルを直結して管路内を通過させ,マンドレルがスムーズに通過すれば良好な管路であると判断する。
◆ 《パイプカメラ点検システム》
ケーブルを収容できない空管路の不良原因の把握およびケーブル多条布設を計画しているケーブル収容管路の状態について調査する。
この結果を基に経済的な補修方法を選択するとともに,既存管路の徹底的な有効利用を図る。また,点検のタイミングとしては,既存ケーブルを撤去するときに同時にパイプカメラにより点検するなど業務運営上の改善を図っている。
◆ 《音響式管路点検システム》
地下管路の点検は一般的にマンドレル通過試験によって実施しているが,より低コストでかつスピーディに管路の評価を行うため,音波を利用して管路の状態を評価するシステム。
これは,音波を管路内に入射し,管路内の断面変化に応じて発生した反射波の到達時間により位置を特定するとともに,反射波形を分析することにより異常の有無を推定するシステムであり,既存管路点検費用の大幅な削減と管路品質データベースの早期構築が可能(図2)。